ビジネスローンとは?|メリット・デメリット、カードローンとの違いも解説

「事業資金の調達方法を探しているけど、何から始めればいいか分からない」「ビジネスローンって、どんなものか詳しく知りたい」とお考えではありませんか?
本記事では、ビジネスローンについて、その特徴やメリット・デメリット、カードローンとの違いなどをわかりやすく解説します。
ビジネスローンとは?
事業を営む個人事業主や法人にとって、資金調達手段は重要な課題です。日本政策金融公庫や銀行からの融資に加え、近年注目されているのがビジネスローンです。
対象は法人経営者や個人事業主であり、事業を行っていない個人は対象外です。融資の用途は、新規事業の立ち上げ、設備投資、運転資金、取引先への支払いなど、事業に関わる資金に限定されます。金融機関の種類は多岐にわたり、銀行、信販・クレジットカード会社、消費者金融などがあり、それぞれの機関によって、融資基準、金利、融資限度額が異なります。
ビジネスローンのメリット
量規制の対象外で借入しやすい
ビジネスローンは、総量規制の対象外となるため、年収の3分の1を超える資金調達も可能です。これは、事業資金の確保を目的とした融資であるため、個人の借入とは異なる扱いを受けます。
公的融資よりスピード融資が期待できる
多くの場合、審査を通過すれば最短で即日、遅くとも1週間から10日程度で資金を調達できます。日本政策金融公庫などの公的融資や銀行融資は、低金利ですが審査に時間がかかる傾向があります。銀行によって異なりますが、2週間から1か月程度の期間を要する場合もあります。
無担保・無保証人での申込が可能な場合がある
公的機関や銀行からの融資を受ける場合は、一般的に担保や保証人が求められますが、事業資金調達には、基本的に無担保・無保証人で申し込む。ことができます。
ただし、提供する会社によっては、独自の条件が設けられていることがあります。たとえば、「20歳以上69歳未満」や「日本国籍または永住権があること」といった条件をクリアしなければならない場合もあるため、ビジネスローンを利用する際は、申し込む前に必ず各社の条件を確認することが大切です。
ビジネスローンのデメリット
金利が高くなる可能性がある
公的融資や銀行融資に比べて、金利が高く設定されています。最高金利は、10%前後から18%と、他の融資商品と比べて高水準です。
信用保証協会の保証が必要となる場合がある
無担保・無保証人で利用できるビジネスローンもありますが、担保や保証人が不要な代わりに、金利が高く設定されているケースが多く、借入できる上限金額も低めに抑えられています。金利が低い商品や高額な融資を希望する場合は、担保の提供や信用保証協会による保証を必要とするケースが一般的です。
借入可能額が限られる場合がある
日本政策金融公庫では、小規模企業向けの一般貸付融資は4,800万円(特定設備資金は7,200万円)という上限が設定されており、銀行が中小企業者に提供する融資では、数千万円から1億円程度の限度額が一般的です。ビジネスローンは、サービス提供会社によって異なりますが、数十万円から数百万円という、比較的少額な融資が特徴です。
将来、銀行融資の審査に影響する可能性あり
企業がビジネスローンで資金を借り入れると、その情報は決算書に反映されます。決算書には借入先の名称が記載されるため、銀行や金融機関から新たな融資を受ける際に、審査に影響を及ぼす可能性があります。
ビジネスローンとカードローンの違い
ビジネスカードローンとは?
ビジネスカードローンは、中小企業の経営者や個人事業主が事業資金を調達するために利用できるローンの一種です。通常の「ビジネスローン」と同じく、事業運営に必要な資金を借りることが目的ですが、ビジネスカードローンはカード形式で提供される点が特徴です。
関連記事 :ビジネスカードローンとは?最適な活用法と選び方
ビジネスローンと比較した際のビジネスカードローンのメリット
ビジネスカードローンは、ビジネスローンと比較して、いくつかの利点があります。カードローンとビジネスローンの特徴を比較検討し、それぞれのニーズに最適な融資商品を選択することが重要です。
資金用途が自由で、融資スピードが速い
カードローンで借り入れた資金は、さまざまな用途に利用できます。事業資金として活用や、生活費に充てることも可能です。また審査プロセスが迅速なため、緊急の資金調達に適しています。迅速な融資により、タイムリーな資金調達が可能です。
少額の資金調達に適しており、数万円から数十万円の融資に対応する商品が多くあります。小規模な事業資金の調達や、急な出費にも対応できます。
利用限度額内で何度でも借入可能
何度でもご利用可能な柔軟性の高い借入枠が用意されており、ご自身の利用限度額内で、必要な時に必要なだけ資金を利用できます。
金利が低めな商品も存在する
申込から資金調達までのスピーディーな手続きが魅力。 最短で30分や1時間以内に融資が実行される商品もあり、緊急度の高い資金調達ニーズに対応できる。 即日融資が難しい場合でも、翌営業日振込のサービスを提供する商品が多く、遅くとも1週間以内には資金を手に入れられるケースがほとんどです。
総量規制の対象となる
提供元によって大きく以下3つの種類に分けられます。
- 銀行グループが運営する銀行系カードローン
- 信販会社やクレジットカード会社が運営する信販・クレジット会社系カードローン
- 消費者金融会社が運営する消費者金融系カードローンの
銀行系と信販・クレジット会社系のカードローンは、上限金利が比較的低く設定されているのが特徴。一方、消費者金融系のカードローンは、上限金利が比較的高い傾向にあります。
ただし、借入先や借入金額によっては、事業資金を借り入れるためのビジネスローンよりも、カードローンの方が金利が低くなるケースもあります。
無担保・無保証人での申込が可能な場合がある
多くの場合、500万円から1,000万円程度の利用限度額が設定されています。これは、無担保・無保証人で利用できるビジネスローンと比較して、高額な借り入れが可能なケースが多いことを意味します。
以上がビジネスローンとの違いです。ビジネスローンとカードローンの違いを理解し、それぞれのメリット・デメリットを比較検討することで、最適な資金調達方法を見つけることができます。ぜひ参考にして、自分に合ったビジネスローンを見つけてください。
※お客様のサービス選択時の参考情報提供を目的としており、特定の金融機関、ローン商品の優劣を示したものではありません。
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ビジネスローンの種類はどんなものがありますか?
ビジネスローンは、その用途によって様々な種類に分類されます。
運転資金ローンは、仕入れや人件費、家賃などの支払いに充てるための融資です。 事業の日常的な資金繰りにおいて重要な役割を担います。
設備資金ローンは、事業に必要な設備を購入するための融資です。 最新の設備を導入することで、事業の効率化や競争力強化を図ることができます。
不動産購入ローンは、事業用不動産を購入するための融資です。 事業の拠点となる不動産を取得することで、事業の拡大や安定的な運営を実現できます。
事業再生ローンは、事業の再生のために必要な資金を借り入れるための融資です。 事業再生に必要な資金を調達することで、事業の立て直しを図ることができます。
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ビジネスローンのお申込み手順は?
ビジネスローンの申し込み方法は、金融機関によって異なりますが、一般的には以下の手順で行われます。
- 金融機関に相談: まずは、希望する金融機関に相談し、融資の条件や手続きについて確認します。
- 必要書類の提出: 金融機関に必要書類を提出します。 必要書類は金融機関によって異なりますが、一般的には事業計画書、確定申告書、貸借対照表、損益計算書などが求められます。
- 審査: 金融機関は、提出された書類に基づいて審査を行います。 審査には数週間から数か月かかる場合もあります。
- 融資実行: 審査に通れば、融資が実行されます。
FUEL 編集部 TAKAHASHI
ターゲットメディア株式会社(2018年入社)運用ディレクター。
広告・マーケティング業界に特化したBtoBメディアの運用責任者を経て
育児のため一時休職。現在は、中小企業向けの情報サイト「FUEL」の運用に従事。